幸せと癒しのフォーチュンレッスン

第96回
姫路城

こんにちは。フォーチュン・カウンセラーのレイリィアスです。
今回は兵庫県姫路市にある「姫路城」です。
姫路城は日本を代表する城で、日本100名城に選定されています。
保存状態が極めてよく、現存する最大の城郭建築として軍事的にも芸術的にも最高峰の傑作といわれています。そのため1993年に日本初のユネスコの世界遺産の一つとして登録されました。なお、世界遺産となった日本のお城は姫路城を含めて5城だけで、標高45.6mの姫山に建つ姫路城はその国宝の城の中でも最大規模のお城になっています。

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姫路城はシラサギが羽を広げたような優美な姿から別名を「白鷺城(はくろじょう)」という愛称で親しまれています。「白漆喰(しろしっくい)」で塗られた白い城壁が特徴的で、とても美しいお城です。当時このような白い城壁はとても珍しかったそうで、多くの武士たちを驚かせたそうです。現代の私たちが見ても惚れ惚れとしてしまいますね。


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姫路城は1346年に赤松貞範(あかまつさだのり)が築城したという説があり、1580年になると、黒田官兵衛から羽柴秀吉(豊臣秀吉)が姫路城を受け継ぐこととなります。
このとき、秀吉は大きな山城の城郭を石垣で囲い、三層の天守を建立し、「姫路城」に名前を改名しました。その後、秀吉は明智光秀を討って天下人への階段を駆け上っていったことから、姫路城を「出世城」と呼ばれるようにもなりました。
現在見られる天守閣は、徳川家康の次女である督姫(とくひめ)の夫となる池田輝政により、1609年に完成したものです。その後、1617年に城主となった本多忠政により三の丸、西の丸が増築され、江戸、明治、昭和、平成と4回の大修理で壁や屋根瓦などが補強されて現在の美しい姿の姫路城となりました。


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また、姫路城の天守は5重6階の大天守と3つの小天守(東小天守、乾小天守、西小天守)があり、その間に渡櫓(わたりやぐら)がある、連立式天守と言われる構造となっています。
姫路城の大天守の高さは31.5メートルで、地階の入る石垣の土台を合わせると46.3メートルにもなります。江戸時代以前に建造された12の現存する天守の中でも最大となっています。それぞれの天守を中心として螺旋状に築かれた珍しい縄張りが特徴的で、江戸城や金沢城にも応用されるようになったそうです。
現在も残る12天守の大天守・西小天守・乾小天守・東商店主と4つの渡櫓の合計8棟が国宝として指定されています。4つの天守の屋根が幾重にも重なり、眺める角度ごとに違う表情を見せるため、「八方正面」と呼ばれています。


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姫路城の塀には所々に、丸や三角、四角の穴が開いています。これらは敵を迎え撃つために鉄砲を放つ「狭間(はざま)」というものです。この狭間は数でも姫路城は日本一を誇るそうです。まさに鉄壁の防御力。

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しかもこの姫路城は建てられてから、大きな火事や戦争の被害を受けず、大天守や小天守といった約100棟近くの建築物が現在しているのです。ほとんどのお城が焼失してしまうのに、江戸時代初期に現在の城郭が完成して以来、一度も戦場になったことはなく、火事や地震による大きな被害も出ていないのです。第2次世界大戦の空襲でも、姫路の街の中心地が焦土と化す中、姫路城に落とされた焼夷弾(しょういだん)だけは奇跡的に爆発せず、姫路城は焼け残ったとのことです。なんだかすごい奇跡が起きていますね。
そのことから姫路城は 「不戦・不滅の城・不焼の城」と呼ばれるようになりました。
まさにミラクルで不思議なパワーがこの姫路城にはあるのかもしれません。


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姫路城のお城の中を巡る開城時間は、9時から16時までとなっています。17時には閉門してしまうため、ゆっくり見学したい場合は時間に余裕をもって行かれると良いでしょう。
入城料金は大人1000円、子供300円ですが、お城の中の素敵なダンジョンは見逃せません。


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実は姫路城の天守閣の最上階には宮本武蔵が妖怪を退治したという伝説がある「刑部神社(おさかべじんじゃ/長壁神社)」があります。
御祭神は由緒ある地主神である「姫路長壁大神・播磨豊姫神」です。
妖怪退治の伝説ですが・・・その昔、姫路城には、夜になると妖怪が出るという噂が流れていました。足軽(あしがる)として仕えていた武蔵は妖怪退治の命を受け、夜の天守閣を登っていく中で、恐ろしい炎や地震・地響きといった怪奇現象に襲われるものの、なんとか最上階までたどり着き、夜が明けるまで番をしたそうです。妖怪は武蔵に恐れをなして逃げ去り、それに感謝した「刑部明神(おさかべみょうじん)」が武蔵に宝剣を授けたと伝えられています。


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天守閣からの姫路の街なみです。さすがに高さ30メートルの良い眺めですね。


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さらにここ、姫路城には有名な古典怪談の定番の一つ、皿屋敷伝説の「お菊井戸」があります。
皿屋敷といえば、江戸が舞台の「番長(ばんちょう)皿屋敷」が有名ですが、姫路に残る「播州(ばんしゅう)皿屋敷」は室町時代の話で、お菊という女性が、10枚組の皿のうち1枚を割った罪を着せられ、ひどい仕打ちの末に井戸に投げ込まれてしまうというものです。悲しいお話ですね。
それからというもの、深夜になるとお菊の亡霊が現れ、悲しげな声で皿を数えるのが聞こえるようになったといいます。
姫路城内に今も残されている「お菊井戸」は、実は城外に通じる秘密の道であったため、怪談話で人を遠ざけていたという説もあるようです。それが本当ならこちらの説のほうがいいですね。


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姫路城は本当に美しく、まさに奇跡ともいえるお城でした。ぜひぜひ皆さんに実際に行って体験してもらいたいおすすめのお城です。
ありがとうございます。
次回は「中国旅行」です。
お楽しみに。

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