そろそろバレンタインの2月を迎えます。
愛を告げるチョコレートを用意するのもステキですね。
伝えたい愛や感謝の気持ちは、あなたのどこからきているでしょうか?
今回は、自分自身の愛を見直し、愛して愛される平和な「愛」を手に入れて愛に満ちた毎日を送るための、愛と欲望を調整するチョコレートの秘術をご紹介します
≪チョコレート≫
以前に、特別コラム「とっておきの媚薬チョコ」でもご紹介しましたが、古来チョコレートは大変貴重なもので、不思議な力があり、媚薬とされてきました。
人の心を解きほぐす作用があるとされるチョコレートは、アステカ文明の最高神ケツァルコアトルが人類に与えたものと伝わっています。
≪愛と欲望≫
「愛」は崇高で素晴らしく、だれもが持っておくべきものだという風潮が世界的に広がっています。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか…?
恋人同士の愛、家族の愛、友達との愛、種を超えた愛など、さまざまな愛があります。
相手を大切に思う気持ちはどれも素晴らしく崇高なものでしょう。
しかし、それは相手への好意的な感情があるからこそで、相手が応えてくれないときや、だれかが愛を邪魔しようとした瞬間に、それを守り抜こうとする欲望が生まれます。
逆の視点から見ても同じで、自分の略奪愛という欲望を押し通したくなるのです。
どちらも愛から生まれた欲望だといえるでしょう。
愛をこじらせると利己的な欲望が強まり、本来の愛が薄れていくことがあります。
わかりやすい例を挙げてみましょう。
子を守るために他人であるだれかに犠牲を払ってもらおうと考えるようになるのもその1つです。
また、相思相愛だった人の心が離れ、それでも独占したいという欲望に執着し、自分の幸せのために相手を求め続けてしまうことも多々あります。
これらは愛から生まれた欲望のよくある事例でしょう。
愛がすべての人への優しさとして機能しなくなれば、崇高な愛は消えてただの欲望になってしまいます。
人を動かす愛の力を利己的な欲望に向けてしまわぬように、自分をコントロールすることが欠かせません。
≪愛と欲望を調整するチョコレートの秘術≫
人類にチョコレートをもたらしたとされるのは、アステカ文明の最高神ケツァルコアトルです。
「羽のある蛇」という意味の名を持つケツァルコアトルは、世界を創造した神々の一柱であり、文化や農耕、火を人類にもたらし、風の神、太陽神、金星として崇められたこともある平和の神です。
ケツァルコアトルは人類に、神々の食べ物とされていたトウモロコシとチョコレートを知恵と一緒に与えたとされています。
ケツァルコアトルの平和への愛を実現するために、愛と欲望を調整するチョコレートの秘術を行いましょう。
(用意するもの)
トウモロコシから作った出来立てのポップコーン ※詳細は1)を参照
カカオ70%以上のチョコレート
ポップコーンを盛り付けるボウル
白いキャンドル(短くてもOKですが、縦長のタイプ)
燭台
マッチorライター
テーブル
1)ポップコーンを作ります。
市販のポップコーンキットを使うのもありですが、出来立てを用意してください。
2)チョコレートを刻んで湯煎にして溶かします。
3)1)のポップコーンに2)のチョコレートをまぶします。
4)3)のチョコレートポップコーンをボウルにこんもりと山のように、ピラミッド風に盛り付け、テーブルに置きます。
5)4)の前に、火を灯した白いキャンドルを配置します。
6)5)の前にゆったりと座り、キャンドル越しにチョコレートポップコーンを見つめながら、トウモロコシとチョコレートと火を与えていただいたことへの感謝を込めて、ケツァルコアトルに祈りを捧げます。
チョコレートの香りを楽しみながら、深呼吸をし、心の落ち着きを感じてください。
7)心が落ち着いたところで、「ククルカン、ククルカン、ククルカン、我が心に平和の再来を」と唱えます。
ククルカンとは、平和を目指しながら海の彼方へと追われたケツァルコアトルが再び戻った時の呼称です。
8)チョコレートポップコーンを有難くいただきます。
一度に全部食べ切っても、分けて食べても構いませんが、食べるたびに心の平穏が増えていくことを意識しましょう。
「愛=善」と思いがちですが、理想の愛を叶えるための行為は欲望からきているはずです。
だれかを愛することの意味を考えて、できるだけ利己に走らず、平和な心を維持できるようにすることで、愛は自然と叶いやすくなるでしょう。