仕送り0円?頼りの奨学金は計画的に。

横山 光昭
横山 光昭

自宅外学生の緊急事態

勉強にかかるお金も深刻です。

勉強にかかるお金も深刻です。

 
将来のために希望の大学へ行く…とても喜ばしいことですが、そのためには自宅からの通学が困難な土地に移り住むこともよくあることです。それに伴い、親は仕送りをし、子供の生活を支えます。

数年前は、親の収入で何とか支えることができた学生生活、今は層も行かなくなってきているようです。先日2月10日の各種新聞で全国大学生協連(東京)の学生生活実態調査の結果によると、自宅外生の仕送り額0円が1割を超えた、という記事が掲載されていました。
実際、自宅外通学生の仕送り額は5年前に比べて減少しています。日本政策金融公庫で国の教育ローンを利用した家庭に対して行った調査でも、仕送りの平均は平成16年度では11.5万円/月でなんとか生活していける金額でしたが、平成21年度では7.9万円/月。一ヶ月の生活をまかなえる金額ではありません。

この結果に伴い、奨学金の利用が増えているという結果が出ています。奨学金受給の平均総額は毎月6万円を超えているそうです。これだけ奨学金を受けることができれば、学生生活は何とかまかなえそうですが…その後の問題も気になります。

奨学金は学生がする「借金」

奨学金は、特別な条件があり一定条件を満たせば返済不要なものもありますが、ほとんどは返済していかなくてはいけません。無利子、有利子のタイプがありますが、働き始めると返済していかなくなることは必須です。(奨学金では返済のことを「返還」というのが正確ですが、、あえて返済と言ってみました。)
その奨学金の貸与の受け方で、働き始めてからの毎月の返済負担が変わります。そのことを念頭に、返済する計画を立てて奨学金を借り受けるようにしなくてはいけません。

奨学金の貸与を受けようと考えはじめると、「返すのは働いてからだから何とかなる、とにかく学生生活を送れるよう、奨学金をうけられそうなところにはとりあえず申し込もう」などと、今一時の生活を何とかできればいい、という勢いで貸与を希望しがちです。

ここが、就職してからの落とし穴になることがありますので、「返済(返還)」を視野に入れた貸与希望が必須なのです。

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