転職理由ナンバーワンの真相

小松 俊明
小松 俊明
職場には、ウマが合わない人がいるものです。その最大の理由は「価値観の違い」と見る向きもありますが、私はむしろ「スピード感の違い」ではないかと思いますがいかがでしょうか。転職理由ナンバーワンとも言える、人間関係の問題について、その真の原因を探ってみましょう。

「仕事を終わらせるスピード」で差がつく

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仕事が早い人には理由がある

仕事のやり方には個人差があるます。さっさと仕事に取り組み終わらせてしまう人もいれば、慎重になるあまり手が止まってしまい、検討中という名の空白の時間を作って、完成を遅らせてしまう人もいます。

実際、仕事の成果に差があまりない場合、仕事を終わらせるスピードの違いだけで、かたや仕事ができる人、もう片方は仕事ができない人というレッテルを貼られることもあります。時は金なりとも言いますが、どんな場合でもタイミングが大事なことには疑問を挟む余地はないことでしょう。

仕事が早い人は、他人が時間をロスしている姿を見ると、耐えられないものです。一方、仕事が遅い人の多くは、自分の仕事のスピードを変えることができず、スピードが早い人とは働きにくいと感じているものです。このことが原因で、会社を辞めよう、転職しようと考える人も少なくありません。そのくらい、仕事のスピードは仕事の成果や満足度にとって大きな要素をしめています。

技能よりも判断のスピードが鍵

では仕事の成果とは、何によってもたららせるのでしょうか。計画性や正確性、持続性や戦略性など、いろいろな要素があるはずです。総合的に言えば、本人のビジネススキルの差とも言えるでしょう。一方、どんなにスキルがあっても成果が上がらないことがあります。それがタイミングなのです。

仕事が早い人は技能が高い場合もありますが、それ以上に仕事が遅い人との決定的な違いが生まれる原因は、「判断のスピード」です。具体的には、状況を正確に把握するスピード、ほかの選択肢の可能性を検証するスピード、リスクを計算するスピード、プレゼンテーションの準備をするスピード、相手に真意を理解させるスピードなどがあげられます。一言で「判断するスピード」といっても、その種類は色々とあるのです。このように仕事で判断しなければならないことは複雑で数もたくさんあるため、ひとつの仕事を終わらせることはそう容易なことではないのです。

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