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 25日午前3時10分頃、沖縄県宮古島市の全域で停電が発生した。

 沖縄電力によると、25日午前3時頃、沖縄県宮古島市で大規模な停電が発生し、一時、市内全域の約2万5500戸が停電した。午前7時頃に半数ほどが復旧したが、20分後に再び停電。午前10時半頃まで2万戸以上の停電が続いて病院や交通、学校などに影響が出たが、同11時42分に全戸の停電が解消した。送配電設備やシステムのトラブルは見つかっておらず、沖縄電力が原因を調べている。

 同市では、宮古島内の発電所で全戸の電力を賄っている。市や県警宮古島署によると、午前10時現在、停電による人的被害の情報は入っていない。

 県立宮古病院(276床)では同日午前、手術や検査を取りやめて外来診療を休止した。県によると、院内の発電装置を活用し、人工呼吸器など重要な医療機器への電力供給を行った。救急外来は通常通り受け入れ、透析治療などは継続した。

 市内では信号機も消灯したため、警察官が交差点で交通整理をしたり、パトカーで巡回して注意を呼びかけたりした。市内の学校では給食を作れず、一部の学校は午前で授業を切り上げた。

 同市の宮古、下地島両空港は停電時、非常用電源を使って対応し、運航への影響はなかったという。