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日本航空の鳥取新社長(24日午後、東京都品川区で)=武藤要撮影

 日本航空の鳥取三津子社長は24日、今月1日の就任後、初めて読売新聞などのインタビューに応じた。同社初の女性社長として「女性だからという気持ちは特にない。女性はライフイベントがつきもので、復帰しやすい制度や仕組みなど働きやすい職場を作りたい」と抱負を語った。

 経営については、コロナ禍で業績が悪化した経験を踏まえ、マイル事業や格安航空会社(LCC)の強化により、主力以外の事業分野で収益の5割を目指す考えを示した。日航は非航空分野を拡大しており、収益の4割を担っている。特にマイル事業は「まだ伸びしろがある」との考えを示した。

 鳥取氏は客室乗務員出身としても初の社長となる。1月の羽田空港での事故では、日航機の379人が全員生還し、乗務員の対応が称賛された。鳥取氏は「安全なくしては事業が成り立たない。次の教訓が必ずあるので、訓練に取り入れていきたい」と強調した。