<ビブリオエッセー>よみがえるあの日の感動  「片耳の大シカ」椋鳩十(偕成社)

 椋鳩十さんの本を初めて読んだのは小学生の頃だ。学校の図書室で借りた作品集『片耳の大シカ』だった。そのときの新鮮な驚きと感動を今でも忘れることができない。 動物文学で有名な作家だ。「マヤの一生」や「大造じいさんとガン」などいくつも読んだが最近、「片耳の大シカ」を再読した。 舞台は屋久島。シカ狩りの名…

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