昨年は「君の名は。」「シン・ゴジラ」「ファインディング･ドリー」と大ヒット作品が飛び出して大いに盛り上がった夏休み映画。今年の夏も昨年以上にバラエティに富んだ話題作が続々公開します。クランクイン！編集部が2017年夏休み映画の注目ポイントとおすすめ作品をピックアップ！
人気コミックの実写化で最大のメリットとなるのは、何と言ってもその知名度！反面、熱狂的ファンも多いことから、配役がイメージと違う、原作をよくわかっていない等々、批判も多い。だが、この2作は、配役やビジュアルが発表される度、その完成度の高さが評判に。また、『銀魂』は“笑い”の福田雄一、『ジョジョの奇妙な冒険～』は“バイオレンス”の三池崇史と、作風に合った監督を配置し、VFXやCGを駆使して、原作のスケール感や描写を忠実に再現。物語の世界観に浸りながら、迫力の殺陣やスタンドを存分に満喫したい。
見どころポイント
空知英秋の大ヒットコミックを小栗旬主演で実写化。宇宙人によって鎖国を解かれた江戸末期。かぶき町で便利屋を営む侍･坂田銀時と仲間たちの活躍を描く。『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一監督が得意とするギャグやパロディが炸裂するのに加え、福田組常連のムロツヨシ、佐藤二朗の2人が爆笑に拍車をかけと、基本的には笑いだが、シリアスなシーンも多数。その感情の揺さぶりが心地いい。菅田将暉、橋本環奈、岡田将生、柳楽優弥など、豪華キャストも話題。
出演：小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、新井浩文、吉沢亮、早見あかり、ムロツヨシ、長澤まさみ、岡田将生、佐藤二朗 、菜々緒、安田顕、中村勘九郎（6代目）、堂本剛／監督・脚本：福田雄一／原作：空知英秋配給：ワーナー・ブラザース映画
(C)空知英秋／集英社 (C)2017 映画「銀魂」製作委員会
見どころポイント
シリーズ累計1億部を超える荒木飛呂彦の同名コミックを、壮絶バイオレンスを得意とする三池崇史監督がスペイン・カタルーニャ地方のシッチェスで撮影を敢行し、実写化。山﨑賢人、神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、山田孝之、伊勢谷友介など、豪華キャストが集い、ド派手な戦いを繰り広げる。“スタンド”と呼ばれる特殊能力を持つ高校生・仗助(ジョジョ)。彼の住む杜王町では変死事件が頻発していた。その一連の犯行がスタンド使いの仕業だと知ったジョジョの運命は?
出演：山崎賢人、神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、新田真剣佑、観月ありさ、國村隼、山田孝之 、伊勢谷友介／監督：三池崇史／原作：荒木飛呂彦配給：東宝＝ワーナー・ブラザース映画
(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
『カーズ』22.3億円→『カーズ2』30.1億円、『怪盗グルーの月泥棒』12億円→『怪盗グルーのミニオン危機一髪』25億円と、シリーズを重ねるごとに興収をアップさせてきた人気作の最新作だけあって、どちらもスケールはシリーズ史上最高。また、実写かと見まがうほどの迫力を有する『カーズ』に対し、アニメだからこそのハチャメチャが楽しい『怪盗グルー』と、見た目の迫力はもちろんのこと、感動できるドラマもばっちり用意する。幅広い年齢層を満足させる仕上がりに。
見どころポイント
これまでの『カーズ』シリーズの監督、ジョン・ラセターが製作総指揮にまわり、ストーリーボードアーティストとして前2作に携わったブライアン・フィーが監督デビューを飾る。ベテランレーサーとして活躍していたマックィーンが、最新テクノロジーを追求した次世代レーシングカーのジャクソン・ストームにまさかの敗北。さらに、別のレースでは大クラッシュを起こしてしまう。同世代のレーサーが引退していくなか、マックィーンが下した決断とは? 迫力のレースシーンが見もの。
声優：オーウェン・ウィルソン、クリステラ・アロンツォ 、アーミー・ハマー、ネイサン・フィリオン、クリス・クーパー、ケリー・ワシントン、リー・デラリア／日本語吹替：土田大、松岡茉優、藤森慎吾、戸田恵子、赤坂泰彦、福澤朗、山口智充／監督：ブライアン・フィー／脚本：ボブ・ピーターソン／製作総指揮：ジョン・ラセター配給：ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(C)2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
見どころポイント
大人気アニメーション『怪盗グルー』シリーズの第3弾。結婚したグルーとルーシーの前に、最強の敵バルタザール・ブラットが現れ、グルーは反悪党同盟から追い出されてしまう。そんなとき、グルーに生き別れになった双子の兄弟がいることが判明! 一方、グルーの相棒ミニオンたちは、新たなボスを求めて旅に出てしまい…。今回もミニオンたちの自由過ぎる行動がトラブルを巻き起こし、爆笑を誘う。バルタザールが操るガジェットも楽しい。
声優：スティーブ・カレル、クリステン・ウィグ、トレイ・パーカー／監督：ピエール・コフィン、カイル・バルダ配給：東宝東和
(C)UNIVERSAL STUDIOS
スタジオジブリ退社後の第1作作品となる米林宏昌監督による『メアリと魔女の花』は、タフで勇気のある少女が主人公。ジブリと重なる部分もあるが、魅力的なヒロインは、ジブリであろうとなかろうと、元気を与えてくれる。一方の『打ち上げ花火～』は、岩井俊二の名を世に知らしめたドラマのアニメ化。ドラマを知っている人は、アニメならではの美しい映像にまず驚き、初見の人は、その世界観に酔いしれるだろう。アニメ界の世代交代を印象付ける2作品。声の出演では『メアリ』には杉咲花、神木隆之介、天海祐希、満島ひかり、大竹しのぶ、『打ち上げ花火～』が広瀬すず、菅田将暉、宮野真守、松たか子らが参加することも話題に。
見どころポイント
イギリス人作家メアリー・スチュアートの児童文学『The Little Broomstick』を原作に、『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の米林宏昌監督が手がけたファンタジーアニメ。赤毛にそばかすの人間の少女メアリは、天真爛漫で聡明な女の子。しかし、不器用で毎日に不満を抱えて暮らしていた。そんなとき、不思議な花の力で一夜限りの魔力を手に入れたメアリは、魔法学校の最高学府“エンドア大学”への入学を許可されるが…。勇気あふれるヒロインの物語。
声優：杉咲花、神木隆之介、天海祐希、満島ひかり、大竹しのぶ／監督：米林宏昌配給：東宝
(C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会
見どころポイント
岩井俊二監督の同名ドラマをベースに、『モテキ』『バクマン。』の大根仁が脚本を手がけ、『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之が総監督を務めた、透明感あふれるラブストーリー。とある海辺の町の夏休み。花火大会を前に、クラスのアイドル的存在のなずなが転校することになった。彼女に憧れる典道は、なずなから駆け落ちを誘われるが失敗。そのとき、時間が巻き戻る奇跡が起きた！
声優：広瀬すず、菅田将暉、宮野真守、松たか子、花澤香菜、浅沼晋太郎、豊永利行／監督：新房昭之配給：東宝
(C)2017「打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？」製作委員会
これからの時代劇小説界を担っていく和田竜と、時代劇小説の巨匠・司馬遼太郎。それぞれの小説を、『殿、利息でござる!』の中村義洋、『日本のいちばん長い日』の原田眞人によって実写化。どちらも日本映画界を代表する豪華キャストを集め、派手なアクションがウリ。また、笑いの要素が多いのが、妻の尻に敷かれた忍者が主人公の『忍びの国』、これまでのイメージを一新させ、感動させるのが『関ケ原』と、それぞれに見どころを有する。どちらを見ても損なし!
見どころポイント
『のぼうの城』『村上海賊の娘』の和田竜が知る人ぞ知る史実に光をあてた同名小説を、『殿、利息でござる!』の中村義洋監督がド派手なアクションと壮大なスケールで実写化。織田信長が唯一攻め入ることができなかった伊賀の国を舞台に、遂に攻め込んできた織田軍に伊賀の忍びが立ち向かう。その秘策とは? 伊賀一の凄腕忍者なのに、怠け者の性分で妻の尻に敷かれるというキャラクターを嵐の大野智が好演。
出演：大野智、石原さとみ、鈴木亮平、知念侑李、マキタスポーツ、平祐奈、満島真之介、でんでん、きたろう、立川談春、國村隼、伊勢谷友介／監督：中村義洋／脚本・原作：和田竜配給：東宝
(C)2017 映画『忍びの国』製作委員会
見どころポイント
司馬遼太郎のベストセラーを題材に、『日本のいちばん長い日』の原田眞人監督が、関ケ原の戦いを真正面から描き切った時代劇大作。石田三成を“正義を信じ、愛を貫く純粋すぎる武将”として中心に据え、その対極に“野望に燃え、天下取りを目論む武将”徳川家康、これまでのイメージとはまったく違う、“義を貫こうとする”武将として打ち出された小早川秀秋と、日本人の誰もが知るのに、誰も見たことがない決戦が幕を開ける！
出演：岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大、役所広司／監督・脚本：原田眞人／原作：司馬遼太郎配給：東宝＝アスミック・エース
(C)2017「関ヶ原」製作委員会
