米倉涼子、故・津川雅彦さんと“最後の共演” 主演ドラマ追加キャスト発表<疑惑>


【米倉涼子/モデルプレス=12月28日】女優の米倉涼子が主演するテレビ朝日系ドラマスペシャル松本清張『疑惑』(2019年2月3日午後9時~)の追加出演者が発表された。今年8月4日に亡くなった津川雅彦さんの出演も明らかとなった。

米倉涼子、津川雅彦さん(C)テレビ朝日
米倉涼子、津川雅彦さん(C)テレビ朝日
◆ドラマスペシャル松本清張『疑惑』追加キャスト発表

本作では、『黒革の手帖』をはじめ、『けものみち』『わるいやつら』『熱い空気』といった清張作品で、名だたる悪女を演じてきた米倉が、“悪女に手を差し伸べる敏腕弁護士”佐原卓子役に挑戦。保険金目的で夫を殺した…との疑惑が囁かれる悪女・白河球磨子(黒木華)を弁護する中、彼女のエキセントリックな言動に振り回されながらも、決してクロとは決めつけず対峙し、真相を追求していく過程をスリリングに描く。

今回、追加キャストとして津川さんをはじめ、余貴美子、板尾創路、永山絢斗、YOU、勝村政信、堀田茜、伊武雅刀、平泉成、萬田久子、中村梅雀らを発表。米倉も「黒木さんや検事役の余さんとの繰り広げる“女同士のバトル”は、過去に出演した松本清張作品にはあまりなかった要素で、楽しかったです。実は、『疑惑』は“登場人物同士の横のつながりが薄い物語”で、共演シーンがまったくない方々も多かったんですよ。そんなこともあって、私も視聴者として皆さんのお芝居を見るのがとても楽しみです!」と心を躍らせた。

◆8月に急逝した津川雅彦さん、“最後の名演技”で米倉涼子に熱のこもったバトンを渡す

本作は津川さんにとって、遺作となった作品。津川さんが演じるのは2009年版の『疑惑』(主演・田村正和)で演じた役と同じ、ベテラン弁護士・原山正雄。卓子に球磨子の弁護を引き継いでほしいと依頼する人物であり、物語の幕開けを重厚に彩る津川さんの演技と存在感は必見だ。

津川さんとは過去に『黒革の手帖』など、何度も共演経験がある米倉。親子役を演じたこともある津川さんを心から慕っており、「津川さんにはとても可愛がっていただいたのですが、そのキッカケは私がナンパしたこと(笑)。共演したときに私の方からお食事に誘ったら、『そんな女は今までいなかった!』と面白がってくださったんです。去年は2泊3日で一緒に伊勢神宮に行って、『歩くのが速い!』なんて怒られたりして…(笑)。実は今年、年明けに初めて食事を共にした相手も津川さんでしたし、本当に大切な思い出となりました」と、心温まる交流を振り返る。

そんな2人にとって“最後の共演”となった『疑惑』では、「具合が悪そうだと見受けられたこともあり、撮影合間に2人で昔話をしながら語ることも多かったです」と米倉。「撮影が終わる頃に『今度うなぎを一緒に食べに行こう』と約束したのに、結局かなわず…。一緒に食べに行きたかったな…」と言葉を詰まらせる一方、「津川さんから『こうしなさい』と言われたことはないのですが、日々の姿勢から“作品に対する思い”と“自分らしさ”がいかに大切か、そして何よりも人生とはどういうものかを教えていただきました。そのすべてから“人間”を感じる方でした」と、惜しみない賛辞を送った。(modelpress編集部)

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