東山紀之&Sexy Zone中島健人が初共演 柄本明と「砂の器」新解釈でドラマ化


【東山紀之・中島健人・柄本明/モデルプレス=2月24日】1974年の映画化以降、映像化のたびに日本中の話題をさらってきた松本清張不朽の名作『砂の器』を、フジテレビ開局60周年そして松本清張生誕110年でもある2019年、現代を舞台に全く新しい解釈でドラマ化(3月28日19:57~/同局)することが決定。主演は東山紀之が務め、中島健人(Sexy Zone)、柄本明が共演する。

柄本明、東山紀之、中島健人(C)フジテレビ
柄本明、東山紀之、中島健人(C)フジテレビ
◆フジテレビ開局60周年ドラマ「砂の器」

舞台は2018年ハロウィーン当日の渋谷。撲殺死体が発見され、捜査一課の刑事・今西栄太郎(東山)が独自捜査に乗り出す。

手がかりは被害者の東北訛りと、“カメダ”という言葉。それらを追跡していくと新たな謎が浮上する。

天才作曲家の和賀英良(中島)は、周到かつ完璧な殺害後、協奏曲「宿命」の作曲に没頭。華やかな世界、約束された未来。しかし、運命の歯車は確実に狂い出し、秘められた過去の秘密、すなわち父・本浦千代吉(柄本)との関係が暴かれそうになる。

◆「砂の器」今作の見どころは?

同作の大きな魅力は、矢継ぎ早に浮上する「謎」の数々。被害者が口にした“カメダ”とは?“列車の窓から紙吹雪をまく謎の女とは?なぜ人から恨まれるはずのない善良な人物が殺害されなければならなかったのか?そして、最終的に犯人・和賀が背負う“宿命”=犯行動機とは一体何か?…。

また、今作は超がつくほどの有名原作を、「今」の東京・渋谷を舞台に、犯人の犯行動機等、今の時代ならではの映像化で、どのように「改変」するかも見どころ。殺害したのは天才作曲家・和賀であることを序盤に明かしてから、刑事・今西の捜査と、彼から見た和賀の日常を並行して描くスタイルにも注目したい。

◆東山紀之&中島健人、初共演

東山と中島は、今回初共演。先輩の東山は「今の彼にしか出せない輝きや苦悩があると思うので、どう表現するのか僕も楽しみです。歌ったり踊ったりコメディーをやるのとはちょっと違いますから、あぶり出される人間臭さを彼がどう出してくれるのか、期待しています」と、中島と共演への思いを吐露。

一方、東山との共演も、和賀役を演じるのも“宿命”として中島は「僕が一番憧れている…いや崇拝している先輩なので一緒にひとつの作品を作り上げるというのが僕の夢でした。しかも『砂の器』で、というのが信じられなくて。香盤表を見ると、東山紀之と書いてある。一枚一枚捨てられないです」と喜びもひとしお。「東山さんからは“勝負しようぜ”と言われましたので、そこは僕も全力で挑ませていただきたいと思います。現場では東山さんを敵だと思ってしっかり対決するのが大事ですので」と意気込みを語った。

◆柄本明「自分なりに感じ取ってやれれば」

そして、これまで数々の『砂の器』を観てきた柄本は「今回は現代という時代に置き換えていますから、さまざまな動機も変わっているので、自分なりに感じ取ってやれればいいのではないかな、と思っています。話の骨子はそれほど変えなくても、現代に置き換えている部分で、制作側にはご苦労もあったかと思いますが演じるこちらも頑張ってやりたいと思っています」とコメント。

楽しみなシーンを聞かれた際には、「それぞれのシーンは大変だと思いますが、特にお遍路のところは色々な土地を行くのでどういう風になるのだろう、と楽しみですね」と答えた。(modelpress編集部)

■東山紀之コメント

― 今回のオファーを受けて率直な感想は?

東山:松本清張先生の作品にはいくつか出させていただいていますが、『砂の器』は名作中の名作ですから、自分もこういう役がめぐってくる年になったのだなと感慨深いです。今回は、現代に置きかえて描くということですが、人間の芯をえぐり出すという清張先生の作品ですので、大変やりがいを感じています。

― 今西という刑事役にどう取り組んでいこうと考えていますか?

東山:(過去映像化された作品では)丹波哲郎さん、渡辺謙さんなど大変な先輩たちが演じてこられた役ですが、今作の今西はちょっとアプローチが違うと思っています。今西と犯人である和賀の育ってきた環境、培ってきたものがなんとなく似ている、同化している…という気がしていて、それを皆さんがどう感じていただけるのか、人生を考えさせられる清張先生ならではの“人間”を表現したいと思っています。

― 中島健人さんとは初共演となりますが、いかがですか?

東山:今の彼にしか出せない輝きや苦悩があると思うので、どう表現するのか僕も楽しみです。歌ったり踊ったりコメディーをやるのとはちょっと違いますから、あぶり出される人間臭さを彼がどう出してくれるのか、期待しています。僕自身もそうですが、彼が俳優として目指すべき道が見えてくる作品になると思います。巡ってくる役で人生が変わる…いい意味で彼にとっての“光”が見えてくると思いますね。

― 視聴者にメッセージを

東山:時代は変われど、人は変われど、その人たちの本質は変わらない。いつの時代も若者は同じ悩みを持ち、年を取るにつれ感じ方は違ってくるのですが、そのときは同じようなことを思っていたりします。多くの人が共感できる作品になること、そして60周年という機会で作るわけですから是非大作にしたいと思っています。

■中島健人コメント

― 今回のオファーを受けて率直な感想は?

中島:感動しました。原作の大ファンだったので、過去に映像化されてきた作品も何度も見てきました。“平成最後の奇跡”だな、と。それくらいこの作品を好きだったので、命をかけてこの役を生きようと思っています。歴代、名優の方々、大先輩たちが演じられてきた和賀の役をいただいたのは、奇跡以上の“宿命”かもしれません。

― 和賀という役をどうとらえて、取り組んでいこうと?

中島:歴代の和賀英良を見てきましたが、時代背景がそれぞれ違います。今作では“平成最後”という舞台で和賀を演じさせていただく上で、現代感を大切にしつつ、今までの作品の素晴らしさを引き継ぎたいです。うまく自分と『砂の器』の歴史を折衷させて、新しい和賀英良を作っていきたいと思っています。

― 東山紀之さんとは初共演となりますがいかがですか?

東山さんと共演するのも“宿命”だと思っています。僕が一番憧れている…いや崇拝している先輩なので一緒にひとつの作品を作り上げるというのが僕の夢でした。しかも『砂の器』で、というのが信じられなくて。香盤表を見ると、東山紀之と書いてある。一枚一枚捨てられないです。東山さんからは“勝負しようぜ”と言われましたので、そこは僕も全力で挑ませていただきたいと思います。現場では東山さんを敵だと思ってしっかり対決するのが大事ですので。

― 柄本明さんも初共演となりますが、いかがですか?

中島:多くの作品の中で、柄本さんを見る機会がとても多く、『砂の器』でご一緒させていただけるなんてご縁だと思っています。千代吉という役は心の根底に存在する愛を表現される役で、それが柄本さんという重厚感のある俳優の大先輩であるという…緊張していますが、がんばりたいと思います。

― ピアノへの向き合いは?

中島:久しぶりに曲を練習するということになるので、改めてピアノと向き合っていかなければと思いますし、それが和賀英良を作り上げる上で大切な部分になります。1日10分だったピアノの時間を3時間くらいにしたいです。歴代和賀を演じてきた先輩に負けたくないという気持ちもあるので、自分にしかできない和賀英良は何なのか?ピアノを弾きながら考えていきたいと思います。

■柄本明コメント

― 今回のオファーを受けた率直な感想は?

柄本:(1974年の)映画では野村芳太郎さんが監督で、橋本忍さんと山田洋次さんが脚本の大名作でしたね。千代吉は加藤嘉さんがやっていらした役ですね、映画を見たときに感動したのを覚えています。その役をいただいたことに非常にうれしく感じております。

― 千代吉という役にどう取り組んでいきますか?

今回は現代という時代に置き換えていますから、さまざまな動機も変わっているので、自分なりに感じ取ってやれればいいのではないかな、と思っています。話の骨子はそれほど変えなくても、現代に置き換えている部分で、制作側にはご苦労もあったかと思いますが演じるこちらも頑張ってやりたいと思っています。

― 楽しみなシーンは?

それぞれのシーンは大変だと思いますが、特にお遍路のところは色々な土地を行くのでどういう風になるのだろう、と楽しみですね。

― 視聴者にメッセージを

柄本:『砂の器』は、若いときに映画館で見ております。大名作です。今回は現代に置き換えたテレビ版としてどのような作品に仕上がるのか、楽しみに見て頂ければ幸いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

■後藤博幸プロデューサー コメント

原作『砂の器』には、人々の関心が政治から経済へ大きくシフトする1960年という時代のさまざまな位相が詰め込まれていました。それから半世紀以上が経ち、人の価値観も変化し続け、今、平成から新しい時代へ変わろうとしています。このまさに時代の転換期だからこそ、人の心をわしづかみにする原作の普遍的要素は活かした上で、今この瞬間の社会的背景を踏まえた舞台設定に改変し、2019年のリアルをぎっしりと詰め込むことで、“宿命”をテーマにした新しい『砂の器』を作ってみたいと思いました。

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