山内：これは、最近初めて体験したことです。
今、嫁が実家に帰っていて、一ヶ月くらい、一人暮らしをしてるんですよ。
普段晩ご飯は嫁が作ってくれていたので、一人になってからは外食をして帰るか、ウーバーイーツを頼むかって感じだったんですけど、結構いろんなものを頼んだし、自分でパスタとかを作ってみたりもしたんですけど、それも飽きてきて、最近はマネージャーの樺澤に外食を付き合ってもらっているんです。
それで、行きたいなとは思っていたけど、一人で行くのは恥ずかしかった焼肉に付き合ってもらって、楽しく食事をしたりしてるんですよ。
それである時、僕が一回だけ千鳥のノブさんに連れて行ってもらったことのあるお寿司屋さんに、樺澤と一緒に行ったんですね。
ただ、ノブさんに連れて行ってもらった時は、ノブさんがお会計を支払ってくれたので値段は知らなかったんですけど、おそらく高いであろうお寿司屋さんです。
そこへ僕と樺澤で行ったら閉店間際だったので他のお客さんも帰った後で、板前さんも「好きなの言ってください！」「これどうですか？」って、美味しいお寿司をめちゃくちゃ出してくれたんですよ。
僕は一度行っているので味は知っていたんですけど、樺澤はそういう高級なお寿司屋さんに初めて来たということだったので、「うまっ！」とか「すごい！」ってなるのかなって期待してたんですけど、全然そんな感じもなく、食べるごとに「はぁ～」「ふぅーん」ってテンションがどんどん下がっている気がして、僕もさすがに不安になって「ここのお寿司屋どう？」って聞いたんですよ。
そうしたら「めっちゃ美味しいです。でも私、美味しいものを食べるとテンション下がるんです」って返ってきて、そんなことある!?って思って(笑)。
樺澤って本人曰く、美味し過ぎるものを食べるとテンションが下がる性格らしくて、そのお寿司屋さんにいる間は終始ローテンションでしたね。食べては「あ～」とか「う～ん」みたいな感じで終わりました(笑)。
理由を聞いたら、「こんなに美味しいものが世の中にあるのに、私は今まで食べてきてないんだ」っていうのと、樺澤のおばあちゃんは自分の畑でできたものしか食べてきていない人だから、「これをおばあちゃんに食べさせてあげたい」とか考えたら、めっちゃテンションが下がるみたいです(笑)。
濱家：自分が頑張って「おばあちゃんに食べさせてあげよう！」っていうモチベーションにはつながらへんのや？
山内：そうそう。
「はぁ～、私だけこんなに美味しいものを食べてしまっている…」って、どんどん落ち込んでいってました。
濱家：そこなんぼやったん？
山内：2人で5万2千円。
濱家：ひぇ～！それでテンション下げられて？(笑)

山内：そう。それをオレが払うんやから。
僕はノブさんに連れて行ってもらった時、明らかに他のお寿司屋さんとは味が違ったので、「うまっ！」って言ってて、そうしたら板前さんも「ありがとうございます！」みたいなやり取りになったんですよ。
ただ、樺澤は「あ～」とかなっていたので、板前さんにも「大丈夫ですか？」って心配されて、そのタイミングでも「すいません、私、美味しいもの食べるとテンション下がるんです」って言ってて、板前さんも「そうですか…」って感じでしたね(笑)。
濱家：オレはこの間、家の近くの安めのお寿司屋さんに樺澤と行ったんやけど、その時はテンション上がってたわ(笑)。馴染みのある味やったんやろうな。
山内：テンションが上がるようじゃまだまだ(笑)。