宮戸：GAGでずっとコントをしてまして、その中で僕は女性役をやることが多いんです。しかもその設定的に、僕が美人で、2人のどっちかが僕のことを好きというネタもいろいろありまして。
僕、見た目が良くないのは自覚があるんですけど、一応コントの中で…。
坂本：聞こえてない人がおるかもしれんから、もう一回言った方がいいな。
宮戸：僕、見た目が良くないのは自覚が…なんでもう一回言わしたん？
福井：文字でも2回読んどかないと、たぶん次にいけない…。
宮戸：そんな刷り込む必要ないやん！
まあ、コント中は、美人なまま進んでいくことが多いんですが、僕らのコントを観たとある先輩に「入ってこない。とりあえず歯を治せ」と言われまして…。
僕、歯並びが悪くて、特に前歯が出てるんです。左の前歯も出てるんですけど、右の前歯がそれよりさらに出てまして…。2段階で出てたのを先輩に指摘されたことで、それがコントのじゃまになってるならと思い去年、歯の矯正を開始したんです。
マウスピースをする矯正なんですけど、歯医者さんに行ったら、CTを撮って、CGでコンピューター上に僕の歯並びを再現して、それをこういう風に直していきますと見せてくれるんです。
それで、僕の歯の状態を、歯科医の方が説明してくれる時、気を遣いながら、僕の右の前歯だけが出てるっていうのを言葉巧みに説明してくれるんですね。
最初の方は「宮戸さんの歯は普通の方に比べて変則的な歯並びをされてまして…」とか「特に左の前歯に比べて右の前歯がイレギュラーな形をされている」とか。
でも、その言葉巧みに説明するのも最終的に難しくなってきたのか、最後の方に僕の前歯のことを「著しく突出している」という表現をしてきて、丁寧さが刃になった経験がありました。
福井：「著しく突出している」の次ってなんやったんやろな？
宮戸：「超前歯出てる」とかじゃないかな（笑）。