【怪談】生霊にとり憑かれた話
(井下好井 好井まさおの体験談)
これは3年前の夏、私が実際に体験した話です。
ある日の深夜、私は相方と喫茶店で
次回公演の打ち合わせをしていました。
ふと寒気がして窓ガラスの方を見ると、
相方の背後に白い女性が立っていました。
その女性は相方をものすごい形相で睨みつけていて、
それがあまりに生々しかったので一瞬、本当の人間かと思ったほどです。
もう一度見直すとその女性は消えていました。
「相方に言った方がいい」
そう思った私ですが、二人きりのときに言うのが怖く、
大勢人がいるところで警告しようと思いました。
そのせいで、まさかあんなことになるなんて……
「生霊」
過去に忘れられない恋人はいますか?
親縁に何か心配ごとはありますか?
殺したいほど恨んでいる相手はいますか?
特定の誰かを強く思うことで魂が体を抜け出し、
別の人間に憑依する生霊。
生霊は魂が抜け出た状態です。
だから、憑りつかれた方の人間だけでなく、
生霊を飛ばしている方の人間の体にも様々な異変が起きます。
熱もないのに何日も風邪のような症状が続いたり、
やることなすことがことごとくうまくいかなかったり……
もし身に覚えがあるようであれば、あなたも知らず知らずのうちに
生霊を飛ばしているのかもしれません……。
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