【怪談】深夜のゴミ捨てで…

これは、とあるマンションに住んでいたOLの話です。
その女性は仕事の帰りが遅く、いつも夜中にゴミを捨てていたそうです。
その日も地下一階にあるゴミ捨て場へ行くため、深夜二時ごろエレベーターを待っていました。
すると、

コツンッ…、コツンッ…

と、聞き慣れない音が背後でしました。
驚いて振り向くと、老人が足を引きずりながら、大きな段ボール箱を持ってこちらに向かってきたそうです。

「私、足が悪いもので…。この箱、一緒に捨てといてもろていいですか？」

善意で行った行動が、自殺志願者の手助けをすることになってしまうという、何とも後味の悪い話……。
この老人は、同じマンションに住む女性を巻き添えにして、一生忘れられない苦痛を与えるほどに、現実世界へ強い恨みを抱いていたのでしょうか……。
もし、あなたの住んでいるマンションに、ちょっと様子のおかしい人がいるのであれば、念のため、深夜のゴミ捨ては慎んだ方がいいかもしれません……。

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