減災カレンダー

01.17

阪神淡路大震災

建物の耐震性


写真提供:神戸市

阪神淡路大震災では、耐震性の弱い建物の倒壊被害が目立ちました。 耐震性の実態を知る一つの見方が、いつ建てられたのか、 つまり何年築なのかという点です。

耐震基準が変わった1981年

1981年6月、建築基準法が改正され、このタイミングで耐震基準が大きく変わりました。今までの建物に対しての耐震基準が見直され、より厳しく新しい耐震基準になったのです。

阪神淡路大震災では、この改正後、つまり1982年頃から建築された物件の被害が少なかったことが報告されています。逆に1981年以前の旧耐震基準で建てられた建物被害が目立ちました。

実際、ウェザーニュース会員の皆さんに、お住いの建物が1981年以前/1982年以降、どちらで建てられたのか聞いてみました。

その結果、多くの方が新しい耐震基準であろう1982年より後の建物に、お住まいだということが分かりました。一方で、約4分の1の方が1981年より前に建てられたという回答をしています。

次に、都道府県単位で集計をしました。上の図は、その中で1981年以前と回答された方が多かった県です。山陰、北陸の日本海側や、四国、山陽、九州の東側の県が集まっていることがわかります。

ご自宅の耐震基準が、いつのものなのかを知っておくことはもちろんのこと、それを踏まえて、家具の固定などの対策をしておきましょう。

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