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年末の注目大会を大特集

戦う最強YouTuberに、川口春奈の彼氏も出陣!RIZIN、BELLATOR、大晦日2大会特集!

12月29日に『BELLATOR JAPAN』、31日に『RIZIN.20』!(いずれも、さいたまスーパーアリーナ)

 あびる優、矢沢心、小池栄子と言えば、名だたる女性タレントだが、共通点も。それは、それぞれ、才賀紀左衛門、魔裟斗、坂田亘と、旦那が格闘家であること。つい先日も、女優・川口春奈と、格闘家・矢地祐介の交際が発覚したばかり(『FLASH』2019年12月3日号より)。矢地と言えば、自慢の長髪で知られ、その美しさを保つために、「美容院で4段階トリートメントをしている」とバラエティ番組で告白し、マツコ・デラックスを爆笑させたことも。しかし、元よりそんなブレイクのきっかけは、2017年の大晦日、『RIZIN』の大会で総合格闘技界のレジェンド、五味隆典と戦い、これを下したことであった。

 総合格闘技人気が、復権しつつある。本年3月にはシンガポールの総合格闘技団体『ONE』が両国国技館に満員のファンを集客。川崎重工、ソニー、カシオと、スポンサーも一流どころを付けた。世界最大手の格闘技団体UFCも、ファンのみならず選手輩出という部分でも、アジアという土壌の有望性に着目。約13億円をかけて上海にトレーニング施設を開業した。そう、特にアジア圏で、その衆目と期待が集まっているのだ。

 となれば、日本において、PRIDEの魂を引き継いだ総合格闘技の本舗、『RIZIN』も黙ってはいない。先ほどの矢地で触れた、恒例の大晦日興行を今年も開催。さらにその2日前、つまり、12月29日にも大会を開催。こちらは成長著しいアメリカの総合格闘技団体『BELLATOR(ベラトール)』の初の日本上陸大会ともなり、例年以上に注目の年の瀬となる。

今回の当欄では、この年末の2大総合格闘技興行の見所をピックアップしたい。

RIZINとBELLATORで、対抗戦!

©RIZIN FF  先ず、12月29日の大会は、その『BELLATOR』との共催という形となる『RIZIN』だが、故に、今回の目玉は、『BELLATOR』と『RIZIN』の、いきなりの対抗戦。12月29日に3試合がおこなわれ、12月31日に2試合、計5試合で雌雄を決することになる。

 さて、そもそも『BELLATOR』がどんな団体かと言えば、アメリカではUFCに次ぐという位置づけ。2008年に旗揚後、紆余曲折はあったが、2014年にCEOにスコット・コーカー氏が就任すると、躍進。UFCとの差別化を図るためのワンデー・トーナメントの開催や、さらに、UFCに不満を持ち、これを離脱した選手の受け皿としても機能。ヴァンダレイ・シウバ、エメリヤーエンコ・ヒョードルなど、馴染みのビッグネームもおり、日本のファンもかなり入り込み易い陣容を誇っている。さらに、PRIDEやRIZINの代表を歴任する榊原信行氏と、このスコット・コーカー氏は旧友同士。PRIDEが権勢を増した2000年前後からの仲だそうで、今年末の大会、並びに対抗戦5試合も、この旧交がなしえたと言って過言ではないのである。

 その組み合わせは、以下となる(左側がRIZINサイド。右側がBELLATORサイド)。

・中村K太郎vsロレンツ・ラーキン
・ダロン・クルックシャンクvsゴイチ・ヤマウチ
・渡辺華奈vsイララ・ジョアニ(以上12月29日)
・元谷友貴vsパトリック・ミックス
・朝倉未来vsジョン・マカパ(以上12月31日)

 なお、『BELLATOR』が通常用いるのは、金網で円形に囲まれたリング(因みにUFCは八角形の金網リング)。今回の対抗戦は、29日はこの金網円形リングが使用され、31日は通常のロープを張ったリングが用いられる。この辺りの違い、特に日本初上陸のBELLATORのリングには注視さざるをえなかろう。

 対抗戦の注目選手をピックアップしたい。

弟の大一番中止に、兄が出陣!

©RIZIN FF  今回の対抗戦の大将の扱いとなるのが、朝倉未来。8月のRIZINの大会で、強豪・堀口恭司を下した朝倉海の兄である。本来ならこの海と堀口が大晦日に対戦予定だったのだが、堀口の負傷で中止に。弟の試合が流れたことで、兄としても意気を見せたい部分もあったようだ。「弟の試合が流れて(中略)俺がここでヤバい試合を見せてやろうって感じで」(『GONG格闘技』2020年1月号)。少年時代は名うての不良として喧嘩を売られる場合も多かったそうだが、必ず1人で立ち向かったため、「(漫画『ONE PIECE』の)麦わら海賊団みたいだな」と称されることが多かったとか。空手をたしなんでおり、武器も持たぬ主義だったが、血気盛んな相手が木刀などを用いる場合があり、その場合は、「近くの自転車を盾にして防いでいた」そう。

 YouTuberとしても有名で、その『朝倉未来 Mikuru Asakura』チャンネルの登録者数は、現在、約49万人。「街の喧嘩自慢にプロ格闘家がスパーリングを申し込んだら?」や、炎上騒ぎを起こした挙句、自分に挑戦を申し込んで来た有名YouTuberを片手でやっつけてしまう動画など、破天荒なまでに面白いので、ご興味のある方はぜひ視聴を。もちろん、THE OUTSIDERには2度輝き、プロの総合格闘家に転身後は12勝1敗の戦績を誇る実力者だ。

©RIZIN FF  スリーパーホールドの名手であり、よって、『裸絞め十段』の異名も持つ中村K太郎も参戦。専修大学1年生の2003年にプロデビューし、そこから15戦無敗だったため(※現在でも日本記録)、驚異の大学生格闘家として喧伝されていたが、その実力は35歳になった今でも衰えず。10月のRIZINで初参戦初勝利を挙げ、早くも対抗戦メンバーに選ばれた。勝利を収めると、全身を使って「K」のポーズをするのが特徴だが、こちらは最近、妻で同じく総合格闘家の杉山しずか並びに愛息とともに披露するバージョンもあり、家族揃って決められるのかも注目だ。余談だが、2010年、後に妻となる杉山さんをインタビューした際、その格闘観を問うと、「あの、(漫画)ジョジョの奇妙な冒険って知ってます?そこに出てる、自分とは別動体のスタンドって超能力があるんですけど、私じゃなくて、そのスタンドが戦っている感覚ですね」と仰っていた。当時、マスコミ内ではその愛らしさとともに「不思議ちゃん」とも言われていた杉山さんだが、夫・中村K太郎さんの趣味は他でもない、漫画を読むことだそうで、その辺りも気が合った理由かも知れない。

©RIZIN FF  柔道をベースにした渡辺華奈にも注目だ。167cmという長身ゆえ、総合格闘技も、「男子としか練習したことがない」強者で、それ故、近年は、「女子相手に力負けを感じたことがない」と言うから頼もしい。なお、その体で特に注視して欲しいのは、腹筋かも知れない。仰向けになり、両手、両足を浮かした状態で、腹筋の伸縮により、飛び跳ねられるという離れ業を持っている。通称、“エビ”という移動法だが、尋常じゃないその腹筋の鍛錬ぶりが垣間見えよう。

ヒョードルが、日本ラストマッチ!

©RIZIN FF  ところで、UFCと比べ、BELLATORが他にも差別化を施してるのが、いわゆる、伝説の大物選手のバトルを提供する、『レジェンド・マッチ』の重用。よって、今回の12月29日、『BELLATOR JAPAN』でも、同試合がラインアップされた。それが、エメリヤーエンコ・ヒョードルvsクイントン・ランペイジ・ジャクソン。往時の総合格闘技ファンにはお馴染みの名前だが、実はヒョードルはここから引退ツアーを組み、日本ではこれが現役ラストの試合ともされている。親日家として知られ、電車移動はお手のもの。お気に入りのスポットは富士急ハイランドの絶叫マシンというヒョードルだけに、今後も来日はあるだろうが、ここに来て、まさにBELLATORのレジェンド枠での参戦は、その終局を銘記せざるをない。こちらも心して見守りたい。
 また、冒頭の矢地も29日に出場(RIZIN提供試合:矢地祐介vs上迫博仁)。最近、RIZINでは3連敗しているだけに、交際発覚の今だからこそ、沽券を見せておきたいところだ。
©RIZIN FF
 今年もフジテレビによる地上波ゴールデン中継が予定される2大会(12月31日午後6時から23時45分)。なおのこと、堀口戦が飛んだ朝倉海の代替カード含め、より大きな追加カードが組まれる可能性もある。ぜひ当日まで、期待して待ちたい。

2019 YEAR-END SPECIAL -年末特集-

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