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DATE/ 2015.06.24

水牛に殺されかけた男が出会った生死論

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 中国老荘思想研究家の田口佳史氏は、25歳の頃、ジャーナリストとしてタイを訪れた。

 朝8時頃に取材地であるナコンパトムへ猛スピードで向かっていた田口氏は、見渡す限りきれいな田園地帯に目を奪われた。特に、体が和牛の2倍ぐらいあり、角も立派という水牛2頭が、小さな子どもに引っ張られて脱穀をしている風景をカメラに収めようと、車を止め、ずかずかと田んぼに入って、その水牛を写真に撮ろうとしていた。

 その時、田口氏は、その水牛2頭の角で串刺しにされる事故にあってしまう。水牛は刺すと跳ね飛ばす習性があり、跳ね飛ばされた田口氏の体は裂け、内臓から何から全部出てしまいそうなひどい状態になったという。

 病院へ担ぎ...

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