●そもそも恋愛とはなんであろうか?
「恋はいつも未知なもの」というが、誰かを好きになって夢中になるあまり、盲目になってしまうからだろうか。いずれにせよ、人を好きになるあまり何ごとにも手が付かず、いつでも意中の人を思ってしまうことは、誰にでも一度や二度ある経験ではないだろうか。
そして、失恋をしたときほど人は無気力になる。それでも恋することを止められないのは、恋がそれだけ人を狂わせる媚薬をはらんでいるからであろう。
ところで、自分の周りの恋愛談に耳を傾けてみると、大抵の場合、失恋でくよくよしている...
ジャンル
男と女
●そもそも恋愛とはなんであろうか?
「恋はいつも未知なもの」というが、誰かを好きになって夢中になるあまり、盲目になってしまうからだろうか。いずれにせよ、人を好きになるあまり何ごとにも手が付かず、いつでも意中の人を思ってしまうことは、誰にでも一度や二度ある経験ではないだろうか。
そして、失恋をしたときほど人は無気力になる。それでも恋することを止められないのは、恋がそれだけ人を狂わせる媚薬をはらんでいるからであろう。
ところで、自分の周りの恋愛談に耳を傾けてみると、大抵の場合、失恋でくよくよしているのは男で、立ち直るにも結構な時間がかかるのではないだろうか。それに対して女は終わった恋から立ち直るのが早く、ほとんどひきずらない。男が過去を振り返る間に女は前を向いて歩いている。
つまり、女は恋愛を上書き保存して更新してゆくため、過去の詳細をあまり覚えていないことが多い。たとえ思い出そうとしても、上書きされた過去の恋愛の思い出は探しようがない。
それに対して多くの男は、付き合ってきた女たちを個別にファイリングするように、バックアップしたがろうとする。ときにそれらをひも解いて、淡い恋の思い出に浸ろうとするのではなかろうか。絶対とは言わないが、巷で出会う男女の恋愛関係から見ても、男の方が女々しいものであるのは否めない。
●ではなぜ、男と女の恋愛はこうも違うのだろうか?
単純に、男と女は違う生き物と考えるべきだろう。女は子供を産み、母として育ててゆく本能が備わっているため、非常に現実的である。安定した家庭を築くため、甲斐性がないと判断された男はその瞬間から抹消され、新たに自分を支えてくれる男を見つけようとする。
それに対して男は、多くの子孫を残すために、女を求める本能が備わっている。だから家庭を築こうとするのは、実のところ男の本能とは別ものである。
そのような生物としてのメカニズムが男女の恋愛観に反映されているのかもしれない。よく、男が恋した過去の女を後生大事に忘れられずにいるのは、「男は甘えん坊だから」だとか「男のほうがロマンティックだから」という理由を耳にするが、それは表層的なことに過ぎず、そもそもなぜそうなのかはあまり疑問視されていない。一度でも恋した女性には自分の種を宿す可能性があったため、女性という大地に哀愁を覚え、忘れることが出来ないのではないだろうか。
●恋に悩める男どもにも伝えたい!
もしもあなたが男性で、大切な女性と恋をしているならば、それがどれほど尊いものであるかを今一度考えてみてほしい。なぜなら、それを手放した瞬間二度と戻ってくることはないからだ。女に上書きされてゆく恋の前で男は、ただ終わってしまった恋の思い出に浸ることしかできないのだから。
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男と女