ケアコラム

生理に関するチェック&ケア

(07/02UP)

生理痛ケア⑧生理痛と向き合おう

毎回鎮痛剤が必要な人、痛み止めを飲んでもなかなか効かず仕事や学校を休んでしまう人は、しっかり生理痛と向き合い、婦人科で相談してみましょう。

●月経痛・月経困難症の緩和や治療方法
自分で行う方法 月経周期の把握 月経開始日や痛みの記録・基礎体温計測
セルフケア 血行改善しリラックスするための運動・食事・サプリメント・アロマ・入浴法など
鎮痛剤 市販の鎮痛剤(生理痛用のもの)
病院で行う方法 鎮痛剤 医師の処方によるもの
漢方薬 体を温める・体質を改善し女性ホルモンの不調を整える(体質にあったもの)
低容量ピル等ホルモン療法 排卵を抑制し、子宮内膜の増殖を抑える
手術等 手術等外科的治療が必要な大きさや症状の、子宮筋腫、子宮内膜症によるチョコレートのう腫・腺筋症・癒着等器質疾患がある場合
経過観察 定期的に受診し、症状の進行等を観察


●低用量ピルで月経をコントロール
女性の健康トラブルというとよく登場する「ピル」には、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が含まれています

昔から「経口避妊薬」として利用されてきたイメージが強く、抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、現在ピルは、月経痛をはじめ月経不順、子宮内膜症の治療などに、効果的に使われています。

ピルを飲むと、排卵が起きないため子宮内膜が厚くなり過ぎず、過剰な量の出血が抑えられて、強い月経痛の人も6~7割ぐらいには軽くなるといわれます。また、ピルはPMS(月経前症候群)の治療に使われることもあります。

ピルはホルモン含有量に応じて高用量・中用量・低用量と分類されますが、低用量ピル(エストロゲン量30~35µg)は女性ホルモン含有量がもっとも少なく、副作用も少ないため、一般的に使われています。ただし高血圧の人や喫煙者は使わない方が良い場合もありますので、医師のアドバイスに従ってください。

月経痛や内膜症の治療で保険が適用される種類の低用量ピルは1ヶ月分で7000円弱、そこに診療費や検査費等が加わりますが、3割負担となって月2500~3000円という費用が一般的です。もちろんピルの服用をやめれば、また排卵が起こりますので、計画的に妊娠したい人にも活用されています。

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