肌コラム

Vol.04:シミがあると、
女性は老けて見える!!

(08/06UP)

鏡を見ながら、ある日突然発見してしまう「シミ」。なんと、30代~40代女性の7割が悩んでいるとか。洋服のようにシミ抜きできればいいのですが、そうもいかないのが現実。早め早めの対策が吉です。

シミは、どうしてできる?

シミの最も大きな原因は紫外線。紫外線が肌に当たると、表皮の一番下にあるメラノサイトに、「メラニンを作れ」と指示が送られます。大量の紫外線を浴びると、新陳代謝が追いつかないため、通常は剥がれ落ちていくはずのメラニン色素が排出されず、その結果シミとなって現れます。

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顔に出るシミには、様々な病気が含まれているそして、消えるシミと消えないシミがある

大きく分けると、アザのように生まれつきあるシミと後から出てくるシミの2つに分かれるのですが、後から出てくるシミのほうが多いようです。いずれにしても、シミの種類で治療方法は違いますので、自己判断は危険。稀に皮膚ガンとシミを勘違いすることもありなので、まずは、皮膚科専門医に受診することが大切です。

老人性色素斑(日光性色素斑)(ろうじんせいしきそはん)

皮膚科を受診する患者さんで一番多いのがこのタイプ。昔は、「お迎えボクロ」といわれたとか?紫外線を多く浴びた人ほどできやすいシミで、日光によく当たる顔・手の甲・腕・背などによく見られます。老人性といわれるものの、早ければ20歳代でも現れる場合があり要注意。
治療はレーザー治療が基本。色調が薄い場合は、ケミカルピーリングやビタミンCのイオン導入、美白剤の外用を行います。

肝斑(かんぱん)

多くの女性が気にする「シミ」は、肝斑をさすことが多いようです。30歳前後から顔の左右対称に現れるボーッとしたシミ。色は比較的薄いのですが、時には濃くなることもあります。
原因は、紫外線だけでなく、妊娠時・閉経時・月経不順・ピル(経口避妊薬)服用などがきっかけで発症、濃くなるので、女性ホルモンの関与が考えられています。また、肌への過剰な摩擦刺激も考えられています。肝斑の判断は、特に難しく皮膚科専門医の受診が必要です。
治療は、レーザーは不適。他のシミと勘違いしてレーザーを行うと、却って色が濃くなる場合もあるとか。特に内服はかなりの効果実感を得られます。ケミカルピーリング・美白剤の外用は、ある程度改善はしますが完全に治すのは困難。一旦薄くなることがあるものの、また、濃くなってくるのも常。
ある程度を目標にすることも大切です。

ソバカス(雀卵斑)(ソバカス(じゃくらんはん))

遺伝的要素が大きく、3歳頃からみられます。両頬から鼻背にできる5mm以下の淡褐色の色素斑で、紫外線を浴びると色が濃くなり、数が増えてきます。夏期は濃くなり、冬期は目立たなくなるのも特徴。ソバカスのある人は、色白であったり、皮膚の薄い人に多くみられます。
治療はレーザーが基本になります。

脂漏性角化症(老人性イボ)(しろうせいかっかしょう)

シミがイボ状に盛り上がり、触るとザラッとした感じがあります。表面の角化が亢進(こうしん)しているので、美白剤などでは取れません。電気メス・炭酸ガスレーザーによる治療が賢明です。

遅発性真皮メラノーシス(ちはつせいしんぴメラノーシス)

生まれつきある太田母斑(おおたぼはん)に関連するシミ。思春期以降に、額・目の周り・小鼻・頬に現われる茶青色・灰青色の色素斑。肌の奥の真皮にあるメラノサイトによるシミですので、表面的な治療では効果がありません。複数回のレーザー治療でのみ効果が見られます。

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クリニックで扱うシミ治療の美白剤)

1 ハイドロキノン

シミの元となるメラニンの生成を抑制。強力な美白剤なので、高品質のものを選ぶ必要あり。

2 レチノイン酸

表皮の細胞をドンドン増殖して、皮膚の再生を促し、角層に蓄積したメラニン色素を排出。

【内服剤】

1 ビタミンC(シナール)

紫外線による皮膚の老化そのものを防ぐと同時に、抗酸化作用により、メラニンの増殖を防ぐ。ビタミンEとの併用で相乗効果が高まる。

2 ビタミンE(ユベラ)

紫外線の害を食い止める効果が大きく、抗酸化作用によるビタミンCとの併用で相乗効果が高まる。

3 トラネキサム酸

メラニン産生の働きをブロック、美白作用があり、シミの治療によく使われる。

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シミの原因

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肌力を上げる美白化粧品

できて日が浅いシミや輪郭のぼやけている茶色っぽいシミは、美白成分配合のスキンケアで、薄くしたりできますが、できて何年もたっているシミや突起のあるシミは美白スキンケアでは消せません。美白化粧品はできる限り、早めに使用すること、そして「予防的に使う」と心がけてください。
どんなアイテムを使うにしても、間違いなく共通しているのは、「続けること」。メラニンは毎日毎日作られるわけですから、「寝貯め」ならぬ「お手入れ貯め」は通用しません。歯磨きのように、毎日の習慣にするようにしましょう。

1 第一は肌の日焼けを防ぐ

雨の日も、曇りの日も、紫外線は部屋の中まで進入。今日は素顔で・・ってことはないように。ファンデーションやサンスクリーン剤で、紫外線カットを徹底。
特に、シミの部分は厚塗りしたり、紫外線量の多い10時から14時の外出は控えめに!ファンデーションやサンスクリーン剤は、時間ごとに塗り替えることもお忘れなく。
日傘や帽子の着用、服装もぬかりなく、トータルでケアすることが大切です。

2 美白化粧品は点と面のダブルケア!

シミに先手を打ち、肌全体のくすみを取るためにはビタミンCローションや美白美容液などの「面のケア」が有効。さらに、シミの部分にスポット美白剤を重ねる「点のケア」で加速。ダブルケアが効果を生むポイントです。
面の美白ケアだけだと、『せっかく美白ケアをしているのにかえってシミが目立つようになった』ということもあります。これは、健康な皮膚の部分は、ドンドン美白効果を発揮できるものの、シミの部分は健康な皮膚の部分よりも、代謝が悪いために色差が大きくなるという現象。「点のケア」を加えることで、シミ部分の集中攻撃ができます。

3 肌の新陳代謝を高める

できてしまったシミを薄くするには、黒くなったメラニン色素の排出を促すこと。
そのためには、肌のターンオーバーを高めるピーリング作用のある化粧水やマッサージなどが有効です。

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美白に効く食べ物

活性酸素から肌を守る、抗酸化物質を含むものを日頃から摂りましょう。

ポリフェノール

赤ワイン・ブルーベリー・緑茶・ココア・紅茶など

ビタミンC

イチゴ・キウイ・レタス・ブロッコリー

ビタミンE

アーモンド・モロヘイヤ・ほうれん草・大豆など

カルシウム

小魚・いわし・ヨーグルト

Lシスチン

イクラ・すじこ

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レモンは美肌の敵にも味方にもなる

レモンはビタミンCが多く、美肌を気にする女性には、積極的に取り入れたいもの。ところが、レモンは口にするタイミングによって敵にもなるシミができやすくなる食べ物です。
というのは、レモンに含まれる「ソラーレン」という物質は、紫外線の感受性を高めてしまうのです。朝食でレモンティーを飲んだり、ランチの空揚げにレモンをかけたりすると、昼間にあたる紫外線に反応して、シミができやすくなるのです。レモンを口にするなら、夕方から夜がおすすめ。
太陽の下でバーベキュー、そして冷たいビールは美味しいけれど、これも美白の大敵。
アルコールは、紫外線による肌の炎症を促進してしまうので要注意!

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監修:乃木田俊辰 新宿南口皮膚科 院長 医学博士 皮膚科専門医 美容皮膚科・レーザー指導専門医 東京医科大学 皮膚科兼任教授

「健康」と「美」は万人が求める究極の目標であり、人生を有意義に送る基本です。この原点を忘れずに、皮膚に関するトラブル、悩みに適切に対応できるように心掛けております。
当クリニックは、今までの皮膚科やエステとは違うオールマイティーな皮膚科です。 皆様がたの「My皮膚科」としてお役に立ちたい所存です。
URL:http://www.hifuka.com

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