「子宮美人」をつくるコラム

しなやかな子宮をつくるには
骨盤の間にある関節をゆるめて

 生理の正しいリズムを取り戻し、女性ホルモンのバランスを整えることは、女性のココロとカラダを健康に保つための必須条件。そこで、凝り固まった子宮の柔軟性を取り戻し、生理周期に合わせてしなやかに伸縮できる状態にするのが『子宮美人』になるための大きな目的のひとつです。

 ところで、頭がい骨が脳を守り、肋骨が心臓を守るように、子宮を包むように守っているのが、体の中心にあって上半身と下半身を支える「骨盤」です。下の図では、子宮が位置するのはちょうど「仙骨」の下側と「恥骨」の間あたり。ここからも、子宮が骨盤の奥で、大切に守られているのが分かりますね。

 この骨盤は一見、ひとつの骨のようにも見えますが、実はいくつかの骨がつながってできたもの。そのため骨盤にゆがみがあると、たとえば「仙骨」とその両側の「腸骨」をつなぐ「仙腸関節」が詰まり、固まってしまいがち。仙骨は背骨が直結している部分だけに、仙腸関節をゆるめることは、仙骨のすぐ近くにある子宮はもちろん、美しい姿勢や全身の健康を保つためにも、とても重要なことなのです。

こり固まった骨盤と背骨を
やわらかくゆるめるポーズ

 前回の連載でお話した通り、骨盤のゆがみを正しく整えるには「ゆるめる・しめる・リラックス」の、3つのステップが効果的です。そこでまず、仙腸関節をはじめ、そこへつながる背骨~上半身までをまんべんなくゆるめられる『子宮美人ヨガ』の代表的なポーズからご紹介していきましょう。

 この「猫と牛のポーズ」は、緊張した筋肉や凝り固まった骨格をゆるめ、力みのない、しなやかな体をつくるベースを整えます。深くゆったりした呼吸に合わせて、上半身をやわらかく上下させてみましょう。ヨガ初心者でも、カラダが固い人でも大丈夫。心身の緊張が気持ちよくほぐれるのを簡単に実感できるので、ぜひ、試してみてくださいね!

両手は肩幅に、ひざは腰幅に開いて床から垂直にして四つんばいの姿勢をとる。体の力を抜くため、ポーズの最中は、ひじの内側をほぼ正面に向けるのがポイント(このとき、ひじは伸ばしきらないこと)。ひじから指1本分上のくぼみと、脇の後ろ側の2点を意識すると◎。

息を吸いながらあごを上げ、同時におへそから指3本分上の「みぞおち」の部分を沈めるように、床へとゆっくり近づける。目線は斜め上で、腰をそらせないように注意。

息を吐きながら、みぞおちを天井に近づけるように高く上げ、同時に頭を下げながらおへそを見る。腕の力は抜き、背中やわらかく使いながら、2の吸う、3の吐くを、3セットくらいを目安に繰り返して。

監修者と書籍のご紹介

詳しい内容は、『子宮美人ヨガ』でチェックできます!
【著者】仁平美香(にへいみか)
【発行】主婦の友社

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