「子宮美人」をつくるコラム

インナーマッスルの衰えは
子宮や内臓がズレ落ちる原因に

 「子宮美人ヨガ」がアプローチするのは、体の内側深くにあるインナーマッスル(深層筋)。中でも重要なのが、両足の付け根と背骨、そして骨盤をそれぞれ結ぶ「大腰筋」と「腸骨筋」です。といっても、難しく考えなくても大丈夫! ここではまず、この2つを総称した「腸腰筋」という名前だけ覚えておいてくださいね。

 腸腰筋は、太ももを持ち上げたり、背骨の自然なカーブを支えて骨盤の位置を保つという重要な役割を果たし、また、お尻の筋肉をキュッと引き上げるためにも欠かせない筋肉です。ところが、体の深部にある腸腰筋はそもそも普段の生活では衰えやすく、さらに骨盤や姿勢にゆがみがあると、その機能はさらに低下してしまいます。

 こうして腸腰筋が衰えると、骨盤や姿勢が崩れることで内臓が前にズレ落ち、ポッコリおなかの原因に。しかも骨盤周辺の大きな血管が圧迫されて血流などが悪化することによって、骨盤の内側にある子宮はますます凝り固まることに……。まさに、負の連鎖が続いてしまうんですね。

体の奥にあるインナーマッスルを
効率よく鍛えることが大切です

 とはいえ、腸腰筋はただやみくもに運動するだけでは鍛えられません。姿勢のバランスが悪いままだと、カラダは表面の筋肉でバランスを取ろうとするため、太ももの横や前面が張り出した「下半身デブ」体型や、むくみを悪化させる原因にもなりかねないんです。

 それに対して、ここでご紹介する「椅子のポーズ」は、インナーマッスルを効果的に引き締めることで、体の軸を整えることができます。内臓があるべき位置に安定することで、子宮は本来のしなやかさと健康を取り戻し、周辺の血流もスムーズになるため、全身の代謝もアップ。ハードな運動一切なしでも、インナーマッスルを効かせる感覚が身につく子宮美人ヨガの効果を、ぜひ味わってみてくださいね!

両足を腰幅に開いて自然に立ち、股関節に手を添えて、ひざを前に出さないように注意しながら腰を落とす。太ももの裏にかたく力が入るのが正しいポジションなので、余裕があれば、ゲンコツで太ももの裏をたたいてかたさをチェックしてみて。たたくことで使うべき筋肉が意識しやすくなります。

写真のように手を前後に当ててさわりながら、骨盤の中心にある「仙骨」を立てる&へそから指3本分上の「みぞおち」を軽くくぼませるように意識。続いて胸の前で合掌して、太ももの裏に入った力を意識しながら、目線は遠くの景色を見るように自然と前へ向けて3~5呼吸ほどキープ。

さらに余裕がある人は、両手を上げてまっすぐ伸ばし、さらに3呼吸ほどキープ。首と肩との距離を十分にとり、さらにわきの下の付け根を点で意識して、上半身に余分な力を入れないように注意して。
余裕がなければ、いつでも前の合掌ポジションに戻ってOK。3セットくらいを目安に繰り返して。

監修者と書籍のご紹介

詳しい内容は、『子宮美人ヨガ』でチェックできます!
【著者】仁平美香(にへいみか)
【発行】主婦の友社

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