ケアコラム

生理に関するチェック&ケア

(05/07UP)

おりもの⑤生理周期とおりものの特徴

月経周期でココロやカラダが変化しますが、おりものの状態にも月経周期にともなったサイクルがありそれぞれのステージで変化をします。

時期 状態
卵胞期 白からクリーム色 少なめ さらさらした粘り気のない状態
排卵期 透明 多め 卵の白身のような感じ、指にとるとツーっと糸をひく
黄体期 白からクリーム色 少し多め 糸はひかずベタベタした感じ

毎日注意しておりものの様子を観察していると、ホルモンの影響を受けて色や量、状態の変化に気づくようになります。「いつもとはちがう」色や量、いやなにおい、かゆみなどを伴うときは、性感染症や大腸菌・カンジタ菌などの感染が疑われますので、必ず婦人科で検査をしてもらいましょう。
自分だけにしかわからないおりもの。これも女性の健康を守るバロメーターです。

おりものQ&A
Q おりものといわれても、今一つピンときません。一体、どんな役目があるのですか?
A 主に3つの役目があり、エストロゲンに連動して変化し女性のカラダを守っています。
①子宮の入り口(膣口)は肛門や尿道に近く、大腸菌などの雑菌が入りやすいため、病原体や雑菌から子宮を守っています。目にゴミが入れば涙が流れて押し出すのと同様に、おりものが膣内のゴミや雑菌を排出します。

②膣内のバルトリン腺から分泌される粘液とおりものがまじり、SEXをスムーズにします。

③ふだん雑菌から守るため酸性になっている膣内を、排卵期にはアルカリ性にして、精子が卵子のところまで進みやすくする働きがあります。


Q いつもとはちがう茶色っぽいおりものが気になります。
A 「茶色のおりもの」は月経周期のステージにより、いくつかの原因が考えられます。
①排卵期・・・排卵期の一時的なホルモンの減少により、人によっては「排卵出血」としてのおりものに少量の血液が混じることもあります。

②月経前・・・本格的に月経が始まる前にわずかな出血があり、茶色っぽいおりものと感じる場合もあります。
受精した場合・・・妊娠のごく初期(次回月経予定日の前後)に、「着床出血」の症状として見られることもあります。

③基礎体温に2相性がない・・・ダラダラと少量の出血または茶色のおりものが続く場合は、ホルモンバランスが乱れている状態かもしれません。無排卵の可能性もあります。
④SEX後の度重なる出血・・・びらんやポリープ、ガン等の婦人科疾患も心配です。


基礎体温を測っていると、月経周期のどのステージで起こったかがわかり、出血の原因の推測ができます。長く続く場合や、度重なる出血で心配な場合には、必ず婦人科を受診しましょう。

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