ケアコラム

生理に関するチェック&ケア

(05/07UP)

豆知識②卵巣年齢

●妊娠にまつわるお話
最近よく見聞きする「卵子の老化」。いままでこんなにストレートに取り上げられることはありませんでした。

これまでも産婦人科医師は、「結婚に適齢期はないけれど、出産は産み時があるのだ」と警鐘を鳴らしてきましたが、その「産み時」の情報が、若い女性には届きにくい状況もありました。

テレビなどのメディアでは、著名人の高齢出産が大きく取り上げられ、「アラフォーだって十分産める」と思っている人はたくさんいます。しかし、いくら見た目が若々しく健康でキレイであっても、卵巣には寿命があり、等しく50歳前後で閉経を迎えます。

卵子のもとになる原子卵胞は、
お母さんのお腹にいる胎児期に500万~700万個作られますが、生まれるときには200万個、思春期には10万~30万個、30代では5万個と、毎周期約1000個ずつ減少して行きます。卵巣の機能も徐々に低下、閉経間際には、原子卵胞はほとんどなくなってしまいます。


ところでAMH(アンチミューラリアンホルモン)のことはご存じですか?
最近注目されるようになりましたが、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、その値は卵巣の中に残っている卵子の数を反映すると考えられています。
「卵巣年齢」いわゆる「妊娠しやすさ」がわかるわけですね。
自費で1回5000円~1万円程度ですので、検査したい場合は婦人科で相談してみましょう。

日頃から基礎体温を計測し、月経の周期・色や量・排卵・ココロとカラダの変化などに気をつけていても、いざ妊娠となるとまた別のファクターも伴います。

「避妊しなければいつでも妊娠できるとは限らない」ので、決して不妊も他人事と思わずに、時には冷静に卵巣年齢のことも意識してみましょう。

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