ケアコラム

生理に関するチェック&ケア

(08/06UP)

女性の病気②30代女性の3~4人に1人は子宮筋腫!?

●子宮筋腫ってどんな病気?

子宮筋腫は、子宮の代表的な良性腫瘍で、婦人科の病気のなかでは最も一般的なものです。小さなものも含めると30代女性の3~4人に1人は子宮筋腫があるといわれています。女性ホルモン(エストロゲン)の影響によって、子宮を形成している筋肉に硬いこぶができて大きくなる病気です。


症状は、過多月経や貧血、月経痛、下腹部痛、腰痛などですが、大きさやできた場所によって違い、小さいものや内膜から離れた場所にできた場合では、自覚症状がないこともあります。筋腫が大きくなると他の骨盤内の臓器を圧迫して頻尿や便秘、腰痛なども起こり、また出血量が増えるために貧血がひどくなって、めまいや動悸などの自覚症状も現れます。

良性とはいえ、放置しておけばどんどん数が増えたり大きくなって、生理の手当てにナプキン1枚では収まらないほどの出血や、レバーのような塊が出ることもあります。これらの症状に心当たりのある人は、早めに受診をしてみてください。

女性の3~4人に1人ということは、妊婦さんに見つかることも珍しくはありません。妊婦検診の超音波検査で発見されることもあります。筋腫の状態や場所にもより、無事出産までこぎつける人も多いのですが、子宮筋腫が流産や早産の原因となることもあります。

貧血などの症状がひどい場合や、不妊や流産の原因になる場合には治療を行います。

治療方法には、手術と薬物療法のほか、子宮動脈塞栓術(UAE)や集束超音波治療(FUS)などがありますが、年齢や出産の希望など総合的な判断で治療方針が決定されます。手術には、子宮全体を摘出する方法と筋腫だけを摘出する方法があり、また薬物療法にはホルモン剤を用いて筋腫を小さくし症状を抑えるホルモン療法や、鉄剤や漢方薬、痛み止めなどによる対症療法があります。

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