「子宮美人」をつくるコラム

油が不足しすぎると
女性ホルモンがカラカラに!?

 やせたい一心で、油抜きダイエットをしている人はいませんか?実は、これが生理の不調を引き起こす原因になっていることがとても多いんです。そればかりでなく、さまざまなトラブルを引き起こすことにもなりかねません。

 適度な油は、女性ホルモンをつくるために欠かせない材料。これが不足すると、肌や髪はカサカサに乾いてしまうばかりか、便をカチカチにしてすべりを悪くし、便秘の要因にもなってしまうんです。また代謝も低下してしまうため、何でもかんでも油をカットするのは、ダイエットにもむしろ逆効果なんですね。



 けれど、ひとくちに油といっても、油の成分はさまざま。そのなかで、なるべく避けてほしいのは、動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸や、揚げ物やスナック菓子、マーガリンに多く含まれているトランス脂肪酸です。これらは、コレステロールの上昇や細胞の老化も招くので、なるべく控えるようにしてくださいね。

ホルモンバランスを整える
おすすめの油脂って?

 反対におすすめしたいのは、植物油や魚油に多く含まれる「オメガ3系脂肪酸」と呼ばれる油。脂肪の燃焼を助け、老化防止やホルモンバランスを整えるという、うれしい効果が期待できるんです。このオメガ3系脂肪酸は体内で作ることができないので、積極的に食品から摂ることが大切です。

 子宮美人の健康と美容をつくるこの「オメガ3系脂肪酸」ですが、実は種類が大きく3つに分かれます。1つ目の「α-リノレン酸」は、亜麻仁油やシソ油、エゴマ油、キャノーラ油などの植物性油に多く含まれるもの。これらの油は熱に弱いので、サラダドレッシングや、カルパッチョ、おひたし、バターの代わりにパンに塗るなどして、1日大さじ1~2杯を目安に取り入れて。

 ふたつ目と3つ目は、エイコサペンタエン酸(EPA)、とドコサヘキサエン酸(DHA)です。これらの油は、サバ、イワシ、マグロ、ブリ、サンマなど青背の魚や、サーモンにも多く含まれています。これらは加熱による損失が少ないため、煮る・焼くなど、どんな調理法でもOK。なるべく新鮮なものを選ぶのがポイントです。

 このように、良質の油を取り入れることは、ホルモンバランスを整えて女性をイキイキと輝かせてくれる強い味方です。「やせたいから」という理由で油を極端に避けたりせず、日々の食生活にプラスして、カラダの内側から潤う子宮美人を目指しましょう!

監修者と書籍のご紹介

詳しい内容は『子宮美人のつくりかた』でチェックできます!
【著者】仁平美香(にへいみか)
【発行】主婦の友社

マイページに追加