「子宮美人」をつくるコラム

よりよいセックスのためには
しなやかな骨盤底筋が必要

 愛のあるセックスでオーガズムを感じることは、子宮にとって最高のトレーニング。もちろん、それがセックスのすべてではありませんが、ココロとカラダが相手と調和してこりかたまった子宮がゆるみ、しなやかな状態に導かれる効果があるのもまた事実です。

 そのためにも重要なのが、骨盤の底で子宮などの内臓を支える筋肉の総称=「骨盤底筋群」というインナーマッスル。緊張した子宮をゆるめ、それを支える骨盤底筋群を適度に鍛えることで、これまで単なる「摩擦」で終わっていた人も、また「義務感」しか感じられなかった人も、もっとセックスをよく変えることができるんです。


 ところがこの骨盤底筋群は、加齢や運動不足、またホルモンバランスの乱れなどによって衰えてしまいがち。すると子宮の位置も下がって、生理痛や生理不順、尿モレなどのさまざまな婦人科系トラブルを引き起こす原因にもなりかねません。

 そこで注目したいのが、肛門の約5㎜前にあり、骨盤底筋群の筋肉同士がまじわる交点でもある「会陰」です。ここはカラダの構造において中心を通る「体軸」が通る場所でもあり、骨盤まわりやカラダ全体を安定させる「スイッチ」のような役割を果たしています。

会陰の引き上げをキープする
カラダの感覚のつかみ方

 筋肉は伸ばし続けてたるんでも、力を加えてちぢこまりすぎても、うまく働くことができません。そこで大切なのが、ゆるんだカラダと「会陰の引き上げ力」を身につけること。骨盤底筋群をしなやかに保ち、会陰から頭頂部まで、体の軸を立てる意識を持つことによって、全身がゆるんで無駄な力みがない状態をキープできるんです。

 ここで、自分のカラダの状態をチェックしてみましょう。もし、お尻に余分な力が入ってかたい場合は、カラダが力み過ぎている証拠。そこで普段から「会陰の引き上げ」感覚が身につく、とっておきのコツをご紹介します! ガチガチに緊張したカラダでは性交痛も出たり、肌がふれあう気持ちよさも感じにくいもの。オーガズムはココロとカラダがリラックスした状態でこそ訪れ、緊張から弛緩の波によって、子宮まわりがさらにゆるむ相乗効果も期待できるでしょう。


両手を前後にまわし、うしろ側は腰椎5番(骨盤との境目にある背骨のいちばん下の骨)、前側はへそ下指3~4本分の間を、指先を使って軽くトントンたたき、この前後をつなぐ横のラインを意識する。


会陰からの引き上げを意識し、①のラインまで来たところで「フック」のように引っかける感覚をイメージ。ヨガのポーズ中や、前回の連載でもご紹介した月経血コントロールのほか、普段から意識してくり返し練習することで、自然に引き上がる感覚を身につけて。

監修者と書籍のご紹介

詳しい内容は『子宮美人のつくりかた』でチェックできます!
【著者】仁平美香(にへいみか)
【発行】主婦の友社

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