「子宮美人」をつくるコラム

女性のカラダとココロのバランスを
コントロールする2つの女性ホルモン

 女性のカラダでは月に1回、左右の卵巣のどちらかで原子卵胞が生まれています。その卵胞が成長するにつれて、子宮内膜が血液を蓄えて厚くなり、赤ちゃんをはぐくむベッドをつくる準備をするんですね。このとき盛んに分泌されるのが、女性ホルモンのひとつである卵胞ホルモン(エストロゲン)です。

 やがて成長した卵胞は排卵され、子宮の中で精子と出会うのを待ちます。けれど受精が起こらない場合は、子宮内膜がはがれおち、経血となって卵胞といっしょに排出されるのが生理の仕組み。そして、それまでの期間に働いているのが、もうひとつの女性ホルモンである黄体ホルモン(プロゲステロン)なのです。

 前回の連載でもお話しましたが、女性の美と健康を考えるうえでは、こうしたホルモンの働きをそれぞれ知っておくことが欠かせません。自分の月経リズムと、それがココロとカラダに与える影響を知って、そのときどきに合わせた効果的なケアを心がけたいですね。

女性ホルモンの生理周期に合わせた
かしこい体調管理のヒミツ

 もしダイエットしたい場合も、生理の周期とホルモンバランスによって、効果が出やすい・出にくい時期に分かれるので、これを利用しない手はありません。

 たとえば生理中は体温も低く、とくに生理直前は血行が悪くなってきて冷えやすいので要注意。生理痛など、体に不調が起こる時期でもあるので、この時期のダイエットはちょっとお休みを。経血と一緒に体の毒素を排出して、調子の良くなる卵胞期に備えましょう。

 続く卵胞期は、排卵日に向けて新陳代謝が良くなるため、むくみも解消されてダイエット効果が出やすい時期です。生理前に増えた体重を元に戻すチャンスでもあるので、しっかり体を動かすようにすると、ダイエット効果がさらにアップします。

 そして、排卵後~生理までの黄体期は黄体ホルモンの影響でむくみやすくなり、生理前に脂肪を蓄えようとして体重も増えがちです。無理なダイエットにはげむより、マッサージで体をリラックスさせたり、ヨガやストレッチでリフレッシュするなどの工夫をしましょう。

 この連載をまとめたルナルナコラボBOOKS『子宮美人のつくりかた』(主婦の友社刊)では、生理周期別の過ごし方をこの他にもさまざまにアドバイスしているので、ぜひ参考にしてくださいね。

 東洋医学では、生理のトラブルは「肝」と「腎」の乱れが関係していると考えられています。そこで最後に、冷えを招く腎機能の低下を改善する「腎臓マッサージ」をご紹介しましょう。

 やりかたはとっても簡単!ラクな姿勢で座って背中の下~腰の上に手のひらを下向きに当て、服の上からゴシゴシと気持ちいいと感じるだけこするだけ。子宮まわりの滞りを改善する効果があるので、気軽に試してみてくださいね!

監修者と書籍のご紹介

詳しい内容は、『子宮美人ヨガ』でチェックできます!
【著者】仁平美香(にへいみか)
【発行】主婦の友社

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